すぺしゃるくりすますけーき

これね、あのね、おたんじょうびのこがね、ひとりだけいたの。
おともだちがだれもいなかったの。
ぱぱとままもいないの。こどもで。よんさい。
ひとりぼっちなの。

そうなんだけど、そのこね、じぶんでおめでとうして、じぶんでふーして、
じぶんではっぴばーすでーとうゆーうたって、ひとりでたべたの。

でもね、こんなおっきいけーきひとりでたべれなくてとっておこうとおもったの。そのあと、おともだちをさがしにおそとにいったの。そしておんなのこをみつけて、はなしかけておともだちになったの。
おともだちができたんだよ。

そのこにね、もっとおともだちも、ぱぱもままもほしいっていったの。
そしたら、そのおともだちが、だったらいっしょにすめばいいよっていってくれたの。それで、いっしょにくらすようになったの。しあわせになったの。

おともだちはね、はるちゃんていうの。
あ、あと、ひとりぼっちだったこはね、るんちゃん。

わたしおたんじょうびなのっていってね、おめでとうっていって、ぷれぜんとまでもらったの。
もともとあかちゃんのときからずーとほしかったものをもらったの。
いままでおたんじょうびぷれぜんとももらったこともなかったから、すごいの。
すごいことなの。

ゆうびんきょくのひとにれんらくして、のこってたけーきをもってきてもらって、あたらしいかぞくとたべたの。みんなで、しあわせ。
あめきゃんでいがふたつあるのは、おともだちのぶんだよ。

そのままね、そのおともだちとそのぱぱとままとそのおにいさんとおねえさんと、なかよくくらしてね、しあわせいっぱいなの。
おしまい。